スワロフスキーとは
スワロフスキーという言葉は、ジュエリーに興味のない男性でも一度くらい聞いたことがある単語だと思います。ダニエル・スワロフスキーというチェコ出身のクリスタル職人の名前です。自身の名前をそのまま会社名にしてしまったわけですね。スワロフスキー社は1895年、今から100年以上前に創設された会社で非常に歴史のあるクリスタルメーカーです。現在はオーストリアのチロルに本社を置きクリスタルカットガラス、クリスタルジュエリーストーンを製造販売しています。
1年間の生産量は数百億個以上のクリスタル関連製品。 もともと、ジュエリー用ストーンをカット・研磨する技術は優れた職人の手作業というのが常識だった19世紀に、1892年スワロフスキー社の開発したカットマシンによる製造が始まってから時代が変わりました。スワロフスキー社がクリスタルジュエリーの歴史を変えたといっても過言ではないでしょう。
カラーと加工について
スワロフスキー・クリスタルのカラーはそれぞれに同色系の宝石や花の名前からつけられています。 透明なものは「クリスタル」、赤系ではガーネット(Garnet)、ルビー(Ruby)、ローズ(Rose)、紫系はアメジスト(Amethyst)、ライラック(Lilac)、黄系はシトリン(Citrine)、トパーズ(Topaz)、ジョンキル(jonquil)、青系はサファイア(Sapphire)、アクアマリン(Aquamarine)、ラベンダー(Lavender)、緑系はペリドット(Peridot)、クリソライト(Chrysolite)、オリーブ(Olive)です。
色も新作が次々と発表されますが、加工されたものもあります。
デザイナーのクリスチャン・ディオールと共同で開発したもので「ABカラー」と呼ばれるオーロラコーティングが施されたものがあります。
見る角度、場所によって色が変わって見えるコーティングがされています。 フォイル、サーフェス・エフェクト、コスモジェット、フロスト、マット・フィニッシュがあります。
オーロラ加工というのは Aurora Borealis 「オーロラ・ボーリエイラス(北極光)」のことで、特殊な加工により、まさにオーロラのように美しく輝くクリスタルです。
種類と形
スワロフスキーの種類はビーズとして使用するタイプのものと、プローチなどの空枠などに埋め込んで使うタイプのものがあります。 ビーズは定番のカットで作られるもので、大きさは3ミリから10ミリまでが主なサイズです。
丸くてころころしたカットは定番のART5000番、通称そろばん型のART5301、ハート型の「ART6202」、キューブ型の「ART5601」、涙型の「ART5500」と「ART6000」、スクウェア型、クロス型などたくさんあります。
シャンデリアなどの内装に使用されるのは「ストラス」と呼ばれるシャンデリアのパーツです。
もともとはシャンデリア用として作られた形で、大粒のしずく型のものでした。 大きめなのでネックレスのペンダントトップとしても使われています。
この定番の形のほかに雪の結晶、月、星、葉などの加工された形もあります。 スワロフスキーのシャンデリアは毎年デザイナーとコラボレーションして新作が発表される人気のカテゴリーで、ヴェルサイユ宮殿やカーネギーホールなどでも使用されていることで有名です。
